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MUSEUM

エマーユ七宝美術館は、梶光夫が個性的な感性と的確な審美眼で
長年にわたり蒐集してきたアンティークエマーユを展示した
日本で唯一のエマーユ専門美術館です。

館長 梶光夫よりご挨拶

館長 梶光夫よりご挨拶 館長 梶光夫よりご挨拶

私とエマーユとの出会いは、1980年頃にまでさかのぼります。
当時、ジュエリーアーティストとして他にはない自分独自の新しいジュエリーを生み出したいと模索し、創作のテーマを求め渡欧を重ねていた時のことでした。
 パリでのある寒い日の夕方、ふと立ち寄ったサンポール近くの小さな骨董店で私はエマーユと運命的な出会いをしたのです。それは店のかたすみに置かれた古びた宝石小箱でした。長い間置かれていたのでしょうか、うっすらと埃がかぶっていたのですが、その小箱を手に取り、そっと埃を払うと、蓋の中央の円形フレームから美しい女性像が浮かび上がってきました。
 それは印象的なオレンジや赤を用いアール・ヌーヴォー様式で描かれた、幻想的なまでの色彩を放つ見事なエマーユだったのです。その神秘的な美しさに心を奪われた私はエマーユへの憧憬を抱くようになり、それから幾度となくパリやエマーユ発祥の地であるリモージュなど各地を訪ね、秀逸なエマーユを探し求めるようになりました。
 流麗な線で描かれた女性像が特徴のアール・ヌーヴォー期のエマーユを中心に古典的で格調高い作風のナポレオン3世時代の作品など、その時その地で出会った数々のエマーユの中から心惹かれたものを蒐集してまいりました。現在では数百点を超えるエマーユ作品を所有するまでとなりましたが、そのすべての作品が長い年月を経た今でもなお息づいており、眺めるたびにエマーユが持つ神秘的な世界へと引き込まれ、私の心を魅了し続けています。
 エマーユ七宝美術館では、私が長年にわたって蒐集してきた小箱やジュエリーなど多様な作品をご紹介しております。豊かな感性や才能を持つ作家たちが繰り広げる様々な技法によって完成されたエマーユの普遍的な美しさをお楽しみいただきたいと思っております。

初めて出会った小箱 初めて出会った小箱

<プロフィール>
日本を代表するジュエリーアーティスト。
古典と現代の融合「クラシック&モダン」をテーマとしてエマーユジュエリーを発表し、日本の宝飾界に独自の世界を確立し評価を得る。
ユネスコ協力のもと、壮大な構想で取り組んだ「世界遺産ジュエリー」や20世紀が生み出した文化遺産“映画”をテーマとした「名作映画ジュエリー」など、他の追随を許さない圧倒的なスケールの作品群を発表。
一般社団法人日本ジュエリー協会にて長きにわたりジュエリーデザインアワードの実行委員長を務めジュエリー業界の発展に貢献する。
宝石鑑定家、またエマーユコレクターの第一人者であり、アンティークの蒐集・研究家としても知られている。
著書に『梶光夫の宝石教室』(大和書房刊)『梶光夫ジュエリーの世界』(世界文化社刊)『エマーユ─美しき貴婦人たち─』(里文出版刊)がある。

  • ギャラリー02 館長 ギャラリー02
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エマーユ七宝美術館 概要

エマーユ七宝美術館 概要 エマーユ七宝美術館 概要

当館は日本で唯一のエマーユ専門美術館として開館いたしました。
館長の梶光夫が長年にわたり蒐集した19世紀のナポレオン3世時代やアール・ヌーヴォー期のエマーユ小箱や絵画、装身具など多様な作品を展示し、時を超えて輝き続ける普遍的なエマーユの美しさと優れた作家たちが繰り広げるエマーユアートの世界をご覧いただきます。

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